唖の十蔵

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著者:
池波正太郎
朗読:
神谷尚武

火付盗賊改方の小野十蔵はあまりに無口なために、その姓をもじって、同僚から「唖の十蔵」などと呼ばれているがその働きは抜群のものであった。

暗剣白梅香

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著者:
池波正太郎
朗読:
神谷尚武

会津屋敷の切れ目の掘割りに小さな橋がかかってい、平蔵が、これをわたりかけたときであった。背後から、突風のように肉薄して来る殺気を感じた。

座頭と猿

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著者:
池波正太郎
朗読:
神谷尚武

紫色の斑点がいくつも浮き出して見える。これは、まさに彦の市以外の男の唇が、彼女の肌を吸った痕なのである。(畜生め、ほかに男を……)

むかしの女

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著者:
池波正太郎
朗読:
神谷尚武

若かりし日、〔本所の鏡〕こと平蔵をヒモとしていたおろく。そのおろく、おもんを助手にして「新しい仕事」をやりはじめた。

蛇の眼

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著者:
池波正太郎
朗読:
神谷尚武

貝柱の〔かき揚げ〕を浮かせたそばをやりはじめ、(む……うまい) 否応なしに舌へ来る味覚と同時に、またも、(あの男、どうも、くさい・・・)

谷中・いろは茶屋

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著者:
池波正太郎
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神谷尚武

「こうなれば押しこみ強盗でも……」という気持になるのもむりはないところだが、さすがに〔忠さん〕そこまでは落ちきれぬところがある。

女掏摸お富

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池波正太郎
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神谷尚武

長谷川平蔵が〔その女〕をはじめて見たのは……あの組下同心。木村忠吾が、まだ谷中いろは茶屋の娼婦お松のもとへ通いつめていたころのことだ。

妖盗葵小僧

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池波正太郎
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神谷尚武

巧みな声色を遣って押し込み、金品ばかりか娘や若い女房などを次々に犯すという押し込みが頻発する。

密偵

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池波正太郎
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神谷尚武

「いいかい、弥市どん。お前、気をつけねえよ」「え‥‥‥!」「縄ぬけの源七どんが、江戸へ帰って来たぜ」

深川・千鳥橋

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池波正太郎
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神谷尚武

大滝の五郎蔵は、脱獄というかたちをとって娑婆へでた。

乞食坊主

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池波正太郎
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神谷尚武

押し込みの繋ぎをつけていた惣介と鍋蔵は、縁の下にいた乞食坊主に密談を聞かれてしまう。

大川の隠居

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池波正太郎
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神谷尚武

風邪で寝込んだ平蔵の寝間から愛用の銀煙管が盗まれた。不覚を取った平蔵が鮮やかな逆転を見せる。愛読者人気ナンバーワンの作品。

盗賊人相書

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池波正太郎
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神谷尚武

盗賊の似顔絵を描いた石田竹仙は、達者な筆運びで絵を仕上げたが、なぜか描き終えたときには、疲れきって口もきかぬようになってしまった。

寒月六間堀

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池波正太郎
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神谷尚武

旅の老武士が笠をぬぎ捨て、懐から出した革紐を襷にまわしかけ、震える手でよれよれの鉢巻をしめ、大刀を引き抜くのを、石灯篭の陰から平蔵は注視した。

流星

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池波正太郎
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神谷尚武

長谷川平蔵配下の与力・同心の家族が次々惨殺される事件が起きた。

鯉肝のお里

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池波正太郎
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神谷尚武

密偵おまさは、飯屋の入れ込みで、町女房風の客と飯屋の女房の喧嘩に遭遇する。

本門寺暮雪

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池波正太郎
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神谷尚武

かつての剣友、井関録之助をつけ狙う「凄い奴」と刃を交えた平蔵は追い詰められたが。

消えた男

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池波正太郎
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神谷尚武

市中巡回中の佐嶋忠介は、8年前まで盗賊改方・同心を勤めていた部下の高松繁太郎に出会った。

お熊と茂平

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池波正太郎
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神谷尚武

お熊の茶店の真前にある弥勒寺で働く下男茂平は、お熊に誘われてお茶や饅頭を食べる仲だった。