どくとるマンボウ回想記

型番: koton-0269

10,800 

在庫あり

商品紹介

「あの、何かお飲みになりませんか。コーラとペプシコーラとどっちがいいですか?」
作者が散らかしっ放しにしていた雑誌に足をとられて転倒し顔を強打・出血した細君をむかえにきた救急車の運転手さんに、作者が言ったせりふである。

「救急車なんて呼んだこともなかった。そんなものがやってきたことが実に申訳ないように思われた。」

ためだそうな。
本書は、日本経済新聞に『私の履歴書』として連載されたものに加筆修正したものである。文学への目覚め、執筆開始、躁とウツ、父と母妻と娘、先輩や友人、歳晩に思うこと・・・大河ドラマの総集編を見るような趣のある一冊である。
「さしてこれと言った仕事もできなかったが、それ以上をべつに望むことは全くない。」

作品数128作に及ぶ作家は人生をそう総括する。
この”厚み”に挑戦するのは、昭和一桁生まれの網野隆。
「わが人生、やはり幸せと言ってよかろう ・・」

 

Wikipedia

著者 北杜夫

どくとるマンボウ青春記(北杜夫の【エッセイ】)

楡家の人びと (北杜夫の【純文学】)

私の履歴書(『どくとるマンボウ回想記』連載)

船乗りクプクプの冒険(北杜夫の【児童文学】)

ライターズレビュー

躁の時に『どくとるマンボウ航海記』のような軽妙な読み物を書き、鬱の時に『楡家の人びと』のような純文学を書いたそうだ。

――という伝がのこるほど、北杜夫の作風の巾はひろい。

出世作『どくとるマンボウ航海記』はどこから読んでもおもしろい。元気なとき読むとおもしろいし、しょんぼりしてる時よんでもおもしろい。老若男女とわずおすすめできる。

一方、同時期に書かれた芥川賞受賞作『夜と霧の隅で』は、極限状況下の人間、その不安、振舞いをテーマにしており、読むと緊張で指先がしびれるほどだ。古びることないという点以外共通点はない。『航海記』と同じ作者をもつとは、知っていても信じかねるほどだ。

しかし、躁鬱は関係なく、双方共に北杜夫がうみだしたものだ。

どちらも書けるような鋭利ではばのひろい人だったから、躁鬱病を発病してしまったのかもしれないが、逆ではない。・・・と、思う。

本作は、そんな北杜夫を、躁でも鬱でもない北杜夫が、振り返った回想記である。

「僕には書くことしか取りえがありませんでした」

航海記から半世紀。

昭和2年 生。

戦争、躁鬱病、破産・・困難に満ちた、それでも

「わが人生、やはり幸せと言ってよかろう ・・・」

きちんと人生を生きてきた人だけが言える述懐ではあるまいか。

家族。友人。夢中になることができたイロイロナモノ。

うらやましい一生である。

――が、

「コノ人生イキテミマスカ?」とカミサマに言われたら・・どうしよう!?――ちょっとわたくしには大変すぎるかもなあ・・・ いやしかし、しかしなあ・・・・・・・・・・・・

読作家の北杜夫さん死去 「どくとるマンボウ航海記」「楡家の人びと」

2011.10.26 08:31 MSNニュース

大河小説「楡(にれ)家(け)の人びと」やユーモラスな「どくとるマンボウ」シリーズで親しまれた作家で日本芸術院会員の北杜夫(きた・もりお、本 名・斎藤宗吉=さいとう・そうきち)さんが24日午前6時2分、腸閉(へい)塞(そく)のため東京都内の病院で死去した。84歳。葬儀・告別式は親族で行 う。喪主は妻、斎藤喜美子(さいとう・きみこ)さん。故人の遺志でお別れの会などは行わない。

23日の昼食後に体調を崩して入院。24日早朝に容体が急変したという。

昭和2年、アララギ派の歌人で精神科医だった斎藤茂吉の次男として東京に生まれた。東北大医学部を卒業。父の歌集や独作家、トーマス・マンの影響を受け、 医師として働くかたわら小説などを発表した。船医としてマグロ調査船に乗り込んだ経験をユーモラスに書いた「どくとるマンボウ航海記」を昭和35年に出版 し、人気作家に。同年、ナチス支配下の精神科医の苦悩を描いた「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞した。39年には斎藤家3代をモデルにした長篇「楡家の人び と」を発表。毎日出版文化賞を受賞するなど高く評価された。

主な作品に、自伝的小説「幽霊」、南米日本人移民を題材にした大作「輝ける碧(あお)き空の下で」(日本文学大賞)、父茂吉の人生を描いた評伝4部作(大仏次郎賞)など。兄は精神科医でエッセイストとして知られた斎藤茂太さん、長女はエッセイストの斎藤由香さん。

リスナーズレビュー

航海記のほうがおもしろかった。(高校2年生 男性)

話を聞きながら、自分のことを思い出していました。こういう時間のすごしかたも良いと思いました。(80代 男性)

ことのは出版では作品を聴いてレビューを書いてくれる方を募集しています。 オーディオブックを体験したいという方は「オーディオブックリスナー募集」まで

著作

※発表年ではなく、出版年です。

1960 幽霊―或る幼年と青春の物語

1960 夜と霧の隅で

1960 羽蟻のいる丘

1961 遥かな国遠い国

1961 あくびノオト

1961 どくとるマンボウ昆虫記

1962 船乗りクプクプの冒険

1962 南太平洋ひるね旅

1963 どくとるマンボウ小辞典

1964 みつばち ぴい

1964 楡家の人びと

1965 牧神の午後

1965 どくとるマンボウ航海記

1965 高みの見物 新潮社

1966 天井裏の子供たち

1966 白きたおやかな峰

1966 どくとるマンボウ途中下車

1967 怪盗ジバコ

1967 奇病連盟

1967 マンボウおもちゃ箱

1968 黄色い船

1968 どくとるマンボウ青春記

1969 さびしい王様

1969 星のない街路

1970 少年 中央公論社

1971 月と10セント マンボウ赤毛布米国旅行記

1972 ぼくのおじさん

1972 酔いどれ船

1972 人間とマンボウ

1973 マンボウぼうえんきょう

1974 さびしい乞食

1975 岩尾根にて

1975 木精―或る青年期と追想の物語

1975 狂詩初稿

1976 マンボウ周遊券

1976 どくとるマンボウ追想記

1977 さびしい姫君

1977 むすめよ…―どくとるマンボウのおくりもの

1977 美女とマンボウ(対談)人類とマンボウ1

1977 怪人とマンボウ(対談)人類とマンボウ2

1977 スターとマンボウ 人類とマンボウ3

1977 マンボウ談話室(対談)

1977 マンボウ響躁曲 地中海・南太平洋の旅

1978 悪魔のくる家

1978 よわむしなおばけ

1978 マンボウ夢遊郷 中南米を行く

1978 マンボウぱじゃま対談 美女かいぼう編

1978 マンボウぱじゃま対談 男性かいぼう編

1978 マンボウ博士と怪人マブゼ

1979 まっくらけのけ

1979 ローノとやしがに―どくとるマンボウのとんちばなし

1981 寂光

1981 人工の星

1981 父っちゃんは大変人

1981 マンボウ宝島 若者のためのエッセイ集

1981 マンボウ雑学記

1981 親不孝旅日記

1982 マンボウ人間博物館

1982 マンボウマブゼ共和国建国由来記

1982 マンボウ交遊録

1982 北杜夫による北杜夫(試みの自画像)

1982 - 1986 輝ける碧き空の下で

1983 マンボウの乗馬読本

1983 マンボウ万華鏡 物語の中の物語

1984 マンボウ百一夜

1985 地球さいごのオバケ

1986 優しい女房は殺人鬼

1986 マンボウの朝とマブゼの夜

1987 大日本帝国スーパーマン

1987 大結婚詐欺師

1987 マンボウVSブッシュマン

1988 或る青春の日記

1988 - 1999 マンボウ酔族館 1-6

1989 夢一夜・火星人記録

1989 怪盗ジバコの復活

1991 日米ワールド・シリーズ

1991 マンボウ的人生論 若者のためのエッセイ集

1991 マンボウ氏の暴言とたわごと

1992 神々の消えた土地

1993 うすあおい岩かげ(詩集)

1993 どくとるマンボウ医局記

1994 母の影 新潮社

1997 孫ニモ負ケズ

2000 消えさりゆく物語

2000 マンボウ哀愁のヨーロッパ再訪記

2001 マンボウ愛妻記

2001 マンボウ遺言状

2001 マンボウ夢草紙

2001 青年茂吉―「赤光」「あらたま」時代

2001 壮年茂吉―「つゆじも」「ともしび」時代

2001 茂吉彷徨―「たかはら」「小園」時代

2001 茂吉晩年―「白き山」「つきかげ」時代

2003 マンボウ最後の名推理

2004 マンボウ阪神狂時代

2007 どくとるマンボウ回想記

2009 マンボウ最後の大バクチ

2010 マンボウ家の思い出旅行

2011 巴里茫々

2011 マンボウ家族航海記

2012 マンボウ最後の家族旅行

2012 見知らぬ国へ

2013 マンボウ思い出の昆虫記

関連書籍

どくとるマンボウ回想記

北杜夫 —追悼総特集 どくとるマンボウ文学館 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)

パパは楽しい躁うつ病/北 杜夫 (著), 斎藤 由香 (著) ※絶版

関連作品

どくとるマンボウ航海記全話セット/北杜夫(著) 相原麻理衣(朗読)

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関連リンク

北杜夫ファンページ・どくとるマンボウファンの共和国

北杜夫 – YouTube

ことのは出版
CD
4

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