みなさんCDブックというジャンルの出版物をご存じでしょうか?
主にコミック系・アニメ化された物をドラマ仕立てで読み上げた物です。
他にもアキバ・池袋系BL、TLのサウンドノベルや
他には新潮社が文芸物で出していたりします。
当初、これらの作品がオーディオブック業界にどっと入ってくる予定でしたが著作権がらみでほとんどがNGに
なっています。
ここ数週間CDブックを集めて聞いてみました。
今の感想ですが恐らくオーディオブックというジャンルに持ってきてもあまり売れないだろうなあと感じました。
音の創りが全然違いました。
オーディオブックが2次元的だとするとCDブックは3次元的で空間を持っている感じでした。
ただ、その分の空間的な部分がすごくチープに感じてしまいました。
題材ありき物なので、アニメ世界から移植したような感じが強いです。
それを耳だけで聞かせるようにと考えるとアニメの音響や収録手法では、各作品のユーザーにしか聞くことができないと感じました。近々、鋼の錬金術師も聞く予定ですが、おそらく同様の感想を受けるのではないかなあと思いました。
ひぐらしの鳴く頃などは既にオーディオブックという販路で売られていますが、売れ行きは芳しくありません(と思います)
オーディオブックとしてiTunesStoreに出た当初「ひぐらし・・・」でこの程度までしか行かないのならCDブックのジャンルを持ってくるのは厳しいかなあと思いました。
良くも悪くもオーディオブックは基本は一人ないし2~3名程度が読み込む作品なので、読み手の特色が反映されやすく、また「紙」的なところが強くでる商品だと再認識させられました。
CDブック 「ロードス島戦記」は
- ロードス島戦記 風と炎の魔神 CDシネマ1 「砂漠の王国」/ラジオ・サントラ
- ¥2,850
- Amazon.co.jp
アニメの外伝的なノリで声優さん達スタッフも同じで全4巻16話の構成でされています。
アニメの絵が秀逸だったため、CDブックではかなり見劣りしました。
一方、コンプティーク創刊号から買っていてD&D(R)バージョンのリプレイから覚えている私としては
カセット文庫版のロードス島戦記は非常にインパクトの強い作品でした。
そして改めて4巻分を聞くと「凄い作品です」との印象を受けました。
当然、音質等はカセットの時代の品質ですので現在とは比べものにならないですが
作り込みが職人芸です。
改めて考えるとこの作品がオーディオブック事業を立ち上げて現在進行形でやっている自信の根拠の一つに
なっているのかもしれません。
自分が夢中になった経験があるから、事業化できるんだという想いがあるのかなあという気がします。
このカセット文庫作品 ロードス島戦記の外伝として作られてドラマ形式なのですが、決定的に違ったのが
活字より先に音声化された作品だったのです。
カセット文庫発売後→月刊誌「野生時代」書き下ろし掲載→本編文庫化の際に収録といった流れだったと記憶しています。初めて聞くストーリーがスムーズに頭の中に入っていく感覚、衝撃的でした。
明日ももう一回聞こうと思っています。
なんだか、昔のリプレイも読みたくなったのですが、かなわない夢なのですね。
雑誌は電撃に変わるまで全号持っていたのですが、古本屋もっていっても価値無しということで
何度目かの引っ越しの際に引き払ってしまいました。嗚呼。
GALLOP(創刊号から)とコンプティーク(創刊号から)とナショナルジオグラフィック(日本語版、創刊準備号から) 泣く泣く捨てた雑誌が一杯。
どうして雑誌には値段が着かないのでしょう。悲しいなあ