自分を取り繕うお金も無く人間本来の性質が出ている貧困街の話

季節のない街

著:山本周五郎

朗読:三好翼
制作:ことのは出版
朗読時間685分

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「よしよし、眠れるうちに

眠っておけ、明日はまた踏んだり蹴ったりされ、
くやし泣きをしなくちゃあならないんだからな」
風の吹溜まりに塵芥が集まるようにできた貧民街で懸命に生きようとする
庶民達の人生を鬼才山本周五郎が描く人生の実相を捉えた異色作『季節のない街』

あらすじ

その「街」へゆくのに一本の市電があった。
ほかにも道は幾つかあるのだが、市電は一本しか通じていないし、
それはレールもなく架線もなく、また車体さえもないし、
乗務員も運転手一人しかいないから、客は乗るわけにはいかないのであった。
要するにその市電は、六ちゃんという運転手と、幾らかの備品を除いて、
客観的にはすべてが架空のものだったのである・・・。
六ちゃんをはじめとする貧困街のそれぞれの変わった物語。

山本周五郎

全ての賞をを辞退した鬼才。
山本周五郎は明治生まれの作家です。
時代小説や庶民を主人公とした小説が多く、直木賞など数々の賞受賞するのですが、
どの賞も辞退して受け取らなかった異例の作家です。

現在でも山本周五郎の作品は映画やドラマ、舞台など様々なところでまだまだ根強い人気があります。

代表作はさぶ、赤ひげ診療譚、樅の木は残ったなどがあります。

三好翼

その他の朗読作品はこちら。
プリズンホテルシリーズ」   著:浅田次郎
鬼平犯科帳シリーズ」   著:池波正太郎

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季節のない街

著:山本周五郎

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山本周五郎その他おすすめ作品

樅の木は残った

江戸時代の三大お家騒動として名高い伊達騒動で
悪役として伝えられている
原田甲斐のもう一つの知られざる正義の物語。

赤ひげ診療譚

強くまっすぐに生きる「赤ひげ」先生に、
一人の若者が立派な医者として成長する姿と貧しくも
懸命に生きる江戸の庶民を描く情物語。

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