鎖 下

作品紹介

一体ここはどこなのか。
絶体絶命、予測不可能、孤立無援の奮戦6日間。

オーディオブック大人気作品音道貴子シリーズ続編。
男社会で認めて貰うには。
仲間とは。
女性軽蔑が少しずつ変化している時代の中で忍耐強く生きる女性を描いた作品です。
『鎖 上』では警察内部の人間関係に焦点が当たりながらも真実に迫っていく中、
『鎖 下』ではストーリーはいっきに展開。
緊迫の監禁、解放作戦に。
「鎖」が意味するものとは・・・。

音道貴子シリーズ

凍える牙(1996年4月 新潮社 / 2000年2月 新潮文庫 / 2007年11月 新潮社【新装版】)
花散る頃の殺人(1999年1月 新潮社 / 2001年8月 新潮文庫) - 連作短編集
鎖(2000年10月 新潮社 / 2003年12月 新潮文庫【上・下】)
出典 Wikipedia

著者 乃南アサ

女同士の恐ろしく利己的で複雑な人間関係を、美化せずありのまま描かれて登場する人物達に思わず共感してしまう。
ありのままを描く作家乃南アサは巧みな人物造形、心理描写が高く評価されています。ありのままの描写に共感してください。

声優

アニメ、ナレーション、オーディオブックなど様々な声の場所で活躍する声優大森ゆき。
同シリーズ、初作「凍える牙」で圧倒的な読みの評価を得たナレーターが
、緊迫度の高い本作長編をさらに円熟の読みで世界に引き込みます。この鎖シリーズは、映像化もされていますが、
耳で聴く緊迫感と感情は必聴です!

あらすじ

音道貴子が目を覚ますと、廃屋に監禁され、鎖で手足を縛られていた。
一方行方不明の音道を救出するために特殊班が結成された。
そして犯人達の巧妙な現金奪取計画が明らかになった。音道は懸命に本部への連絡を試みるが・・・。
なかなか潜伏先に辿り着けない特殊班。
音道の気力、体力が限界に近づいてきた・・・。

レビュー

クライマックスにつれ狭まってくる警察と犯人の距離。
次の展開に期待しながら、音道貴子の心情の変化に引き込まれました。
前作の『凍える牙』 と合わせて読むと音道貴子の努力や培ってきたものがわかり入り込めます。
音道貴子に対しての評価が変わって仲間としての交流が始まる所に目頭をつまみました。