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孤独を忘れるため伊豆に旅行にきた「私」と
純粋無垢な踊り子の淡い恋の旅をノーベル賞文学作家の川端康成が切なく描く。

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伊豆の踊子

著者 川端康成

朗読 榊原忠美

朗読時間 69分
CD枚数 1枚組

¥1650円

あらすじ

若き「私」は悩み、自分の存在意義を探しに伊豆へ
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、
雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。
孤児として育ち孤独を感じた「私」はその思いに耐えかねて伊豆の旅にでることにした。
その道中で下田に向かう旅芸人の一行に出会い、
その中に居た一人の踊り子に惹かれ旅を共にするとこにしたが・・・。


高校に通える事が庶民にとってはとても珍しい時代で
当時の高校生の特別感を垣間見る事が出来き、伊豆の波間に
孤独の不安と純粋な恋心がキラリと光る。
主人公の「私」と踊り子の揺れ動く心を丹念に描いた作品。

1926年、大正15年に雑誌「文藝時代」の1月号にて発表されてから90年あまり。
英語翻訳版(英題:The Izu Dancer)はエドワード・サイデンステッカーが訳し、ドイツ、中国、ポルトガル、イタリア、
スペイン、オランダ、ロシア、フランスなど世界各国で翻訳され、日本をはじめとする各国で
今も読み継がれている不朽の名作。

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川端康成の初期の頃の代表作。
川端康成本人が伊豆を旅した19歳の時の実体験をもとに作られた名作。
映画化、テレビドラマ化など多数メディア展開されている不朽の名作。
映画ではヒロイン役の踊り子を、山口百恵、吉永小百合、田中絹代など当時の時の人が演じている。

映画化
1933年 主演、田中絹代、大日方傳、河村黎吉、小林十九二、若水順子、新井淳、ほか
※ 初の映画化作品。
1954年 出演、美空ひばり、石濱朗、由美あづさ、片山明彦、雪代敬子、三島耕、ほか
1960年 出演、鰐淵晴子、津川雅彦、桜むつ子、田浦正巳、城山順子、瞳麗子、ほか
1963年 出演、吉永小百合、高橋英樹、大坂志郎、堀恭子、浪花千栄子、ほか
1967年 出演、内藤洋子、黒沢年男、江原達怡、田村奈己、乙羽信子、ほか
1974年 出演、山口百恵、三浦友和、中山仁、佐藤友美、一の宮あつ子、ほか

テレビドラマ化
1961年 NHK連続テレビ小説
出演、小林千登勢、山本勝、梅野公子、鈴木瑞穂
1973年 白雪劇場 川端康成名作シリーズ
出演、栗田ひろみ、小林芳宏、ジェリー藤尾、奈良岡朋子、神鳥ひろ子(上岡紘子)、松岡きっこ
1986年 NTV 青春アニメ
声の出演、島本須美、神谷明、津嘉山正種、今井和子、小宮和枝、緒方賢一。語り部:木内みどり
主題歌 「青春は船」、「ため息」
1992 TBS
出演、小田茜、萩原聖人、後藤久美子、布施博、秋本奈緒美、越智静香、小島三児、小倉一郎
1993年 TX 日本名作ドラマ
主演、早勢美里(早瀬美里)、木村拓哉、加賀まりこ、柳沢慎吾、飯塚雅弓、大城英司、石橋蓮司
2002年 モーニング娘。 新春!LOVEストーリーズ
出演、後藤真希、小橋賢児、石黒賢、片平なぎさ、保田圭、辻希美、国分佐智子、渡辺いっけい、大杉漣

ラジオドラマ化
1991年 ラジオ図書館
出演、増田未亜・中村彰男、大島蓉子、北川智絵

舞台化
1957年 主演:光本幸子
1969年 主演:光本幸子、有田正治
2010年 出演:戸田佳世子、黒沢美香、浦川奈津子、kumico、松本都、梨本翠子、奈良坂篤、ほか

漫画
集英社、マーガレットコミックス
井出智香恵によって漫画化されている。

川端康成の歩いた道を辿る

旧天城トンネル
正式名は天城山隧道。
国道の新天城トンネルと区別するため「旧天城トンネル」と呼ばれている。
旧天城トンネルは伊豆の踊子を生み出した原点とも言えるトンネル。
明治38年に開通した旧天城トンネルは湯ヶ島と河津町を繋ぐ旧天城街道だった。
大正7年の秋にこの道を川端康成が歩き、天城峠を超えて下田まで旅をした。
石造りのトンネルでは最長の446m、道路トンネルとして初めて国の重要文化財にも指定されている。

多くの作品を執筆した湯本館
大正7年に秋、旧天城街道を抜け湯本館に滞在。
その後はなんと10年間通い、伊豆の踊子を始め、多くの作品を湯本館で執筆。

踊子の一行と湯ヶ野に着いた私が泊った宿
明治十二年創業、小説、映画で登場する宿泊処の福田家。
映画伊豆の踊子のロケが行われた有名な宿。
有料で資料などを見学出来る。

直筆原稿が見られる
道の駅「天城越え」の中の「伊豆近代文学博物館」に川端康成の直筆
「伊豆の踊子」に原稿があり、間近で生原稿が閲覧できる。(有料)

アクセス
旧天城トンネルは伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス河津方面行きで41分、
水生地下下車、徒歩35分程で到着。

鎌倉文士の川端康成
鎌倉文士とは神奈川県鎌倉市にに住む文学者の総称で、川端康成も
鎌倉に住んでいた文学者の一人だった。
住んでいた場所は甘縄神明神社の隣にあり、
小説『山の音』の題材ともなった。
現在でも川端家が居住し、同じ敷地には川端康成記念会がある。

※長谷駅出口から徒歩約5分の所にあるので鎌倉に来たらおすすめのスポットです

日本の小説家であり、文芸評論家。
大正から昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学の作家。
1968年、日本人として初のノーベル文学賞を受賞。
代表作は
『伊豆の踊子』『抒情歌』『禽獣』『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』『古都』など。

また川端康成は新人発掘の名人でもあり、ハンセン病の青年・北條民雄の作品を世に送り出し、
佐左木俊郎、武田麟太郎、藤沢桓夫、少年少女の文章、山川彌千枝、豊田正子、岡本かの子、中里恒子、
三島由紀夫などを後援し、数多くの新しい才能を育て自立に導いた。
多くの名誉ある文学賞を受賞したが、1972年72歳でこの世を去った。



この著者のその他の作品

雪国
千羽鶴
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掌の小説
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