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雪深い温泉町で情事を重ねる二人に待っていたのは
真剣な恋と拭えない絶望感だけだった。

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雪国

著者 川端康成

朗読 榊原忠美

朗読時間 276分
CD枚数 4枚組

¥5500円

あらすじ

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
文筆家の島村は妻と子を残し、半年前に出会った芸者の駒子に会いに
汽車に乗って温泉町の雪国にやってきた。妻子を裏切り、
駒子を一途に愛することが出来ない川島と、
島村に情熱的に思いを寄せる駒子は深い関係になったが、
別れなければいけないと感じ始める・・・。
そんな中、温泉宿がある村で火事が起こった・・・。

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もっと作品を楽しんで頂けるようここで予備知識(^^)

エドワード・ジョージ・サイディンステッカー
まず、エドワード・ジョージ・サイディンステッカーさんとは、日本文学の作品を通して
日本の文化を広めたアメリカの翻訳者の方です。親しみを込めて、「サイデンさん」と呼ばれることもあります。
日本人初となる川端康成のノーベル文学賞受賞に貢献したサイデンさんは、
川端は日本語で書いた自作が世界で読まれ評価されたのは訳者であるサイデンさんの貢献が大きいと言い、
「ノーベル賞の半分は、サイデンステッカー教授のものだ」と賞金を半分渡しました。
川端康成からストックホルムでの授賞式に一緒に行ってくれるよう頼まれ同伴したそうです。

英訳と原文の違い
(原文)国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

この有名な一文は主語が無く、英訳で表現するのがとても難しく、

(英訳)The train came out of the long tunnel into the snow country.

と訳されている。
主語が無くても成立する日本語とは違い、英語には主語が必要というか必須になります。
そこで英訳には、The trainを主語としました。

など、原文と英訳の違いを探すのも楽しみの一つです。

新潟県の南魚沼郡にある湯沢温泉を『雪国』のモデルにしている。
川端康成は、旅館「雪国の宿 高半」に昭和9年から昭和12年にかけて滞在し、
『雪国』を執筆。
開湯900年を超える、文豪川端康成も愛した卵の湯、高半。
900年以上の歴史をもつ天然温泉で、肌がすべすべになると評判で、
「卵の湯」として親しまれている。

川端康成が愛した宿
雪国の宿 高半

湯沢町の歴史民俗資料館「雪国館」では『雪国』の解説の展示や、
ヒロイン駒子の部屋を再現したスペースなど『雪国』に関する様々なものが展示されている。
また、川端康成の着用していた着物、使っていた文房具なども展示されている。

湯沢町歴史民俗資料館
雪国館

日本の小説家であり、文芸評論家。
大正から昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学の作家。
1968年、日本人として初のノーベル文学賞を受賞。
代表作は
『伊豆の踊子』『抒情歌』『禽獣』『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』『古都』など。

また川端康成は新人発掘の名人でもあり、ハンセン病の青年・北條民雄の作品を世に送り出し、
佐左木俊郎、武田麟太郎、藤沢桓夫、少年少女の文章、山川彌千枝、豊田正子、岡本かの子、中里恒子、
三島由紀夫などを後援し、数多くの新しい才能を育て自立に導いた。
多くの名誉ある文学賞を受賞したが、1972年72歳でこの世を去った。



この著者のその他の作品

雪国
千羽鶴
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名人
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掌の小説
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