辻堂の茶店の女主人おすぎは、客にかわって、江戸に居るという葛籠職人の伊助を訪ねる。雪の夜ひたすら葛籠作りに没頭する伊助におすぎの気持ちは揺り動かされる・・・ 愛の言葉もなにもない恋愛小説の秀作『一会の雪』 桶師の浅吉が娼婦おりんに夢を訊く「一度自分の家の据風呂に入ってみたかった」「極上の据風呂をこさえてやりてえなァ」暖かい湯にひたっているような一時の『水明り』
一会の雪/水明り

- 著者:
- 佐江衆一
- 朗読:
- 白坂道子
- 出版:
- ことのは出版株式会社
- 収録:
- 0:56:49