上野山下の俗に提灯店と呼ばれる岡場所の〔みよしや〕娼婦およねの客に、小肥りの三十男なのだがいつもにこにこときげんがよく、女たちから〔兎ちゃん〕というあだ名で呼ばれている男がいる。その男から妙なものを預かったと、およねはやはりなじみである火付盗賊改方の密偵・伊三次に見せた。それは赤絹にくるまった蠟のかたまりであった。(時代小説)監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史
							
												
						猫じゃらしの女
							- 著者:
 - 池波正太郎
 - 朗読:
 - 三好翼
 - 出版:
 - ことのは出版株式会社
 - 収録:
 - 0:52:37
 










