みずからも肺を病み、ともに八ヶ岳の麓のサナトリウムですごした、恋人の思い出……。全編を通して描かれるのは、静かな生と死への想い、そして恋人と自然を見つめるまなざし。けっして激することのない、押さえた淡々とした筆致は、堀辰雄の生きた時代の流れや文学的交流とは一歩距離を隔て、普遍性を保ちつづけているといえるでしょう。透徹した感性と文章で、現代小説といっても通用する、美しい小説を、知的な響きに満ちた朗読作品として表現しました。(C)アイ文庫
【演出・朗読者について】
軽妙、重厚、洒脱、さまざまな味わいの読みで定評のある網野隆が、今回は淡々とした押さえたトーンで作品世界を忠実に再現するような朗読を聴かせてくれている(演出=水城雄)。
【アイ文庫について】
プロによる高品質な文芸朗読作品を制作しているアイ文庫。プロデューサーを務める小説家・音楽家の水城雄のもと、朗読を音声による芸術表現として捉え、演劇的な要素が特徴の朗読で魅せるアーティスト集団・NPO法人現代朗読協会とともに、意欲作の創造に取り組んでいます。
【演出・朗読者について】
軽妙、重厚、洒脱、さまざまな味わいの読みで定評のある網野隆が、今回は淡々とした押さえたトーンで作品世界を忠実に再現するような朗読を聴かせてくれている(演出=水城雄)。
【アイ文庫について】
プロによる高品質な文芸朗読作品を制作しているアイ文庫。プロデューサーを務める小説家・音楽家の水城雄のもと、朗読を音声による芸術表現として捉え、演劇的な要素が特徴の朗読で魅せるアーティスト集団・NPO法人現代朗読協会とともに、意欲作の創造に取り組んでいます。