著者:
内田百閒
朗読:
wis
出版:
響林社(<声を便りに>オーディオブック)
収録:
2:06:15

掲載日 ジャンル:

自宅の庭で野良猫が産んだ子猫の一匹にご飯をやるうちに、すっかり百閒夫婦になついてしまった。野良猫だからノラと命名。気難しい百閒先生は、ノラの可愛さにはまってしまい、寿司屋の卵焼きなど好物を与え、温かい風呂槽の上にノラのために座布団を用意するほど溺愛する。ところが、ノラが二度目のさかりを迎えた3月末。出ていったまま帰らない。一晩待っても、1週間待っても1ヶ月たっても戻らない。百閒先生は、心配で可哀想でおろおろするばかり。時には号泣し、日々泣き暮らす。遂には、折込み広告やら新聞広告まで出したが、はかばかしい情報は得られない。「ノラや、お前はもう帰って来ないのか・・・」百閒先生の涙は止まらない。

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