源平の混乱の時代、無常観漂う時代に生きた著者の見た、人間の愚かさ、そして慰め。
現代に通じる深い洞察を、和漢混淆文の格調高い原文で。
現代に通じる深い洞察を、和漢混淆文の格調高い原文で。
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。……そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。……」 (C)アイ文庫