商品紹介
田舎の高等学校を卒業し、東京の大学へ進学するため上京する場面から始まる三四郎。
同輩だの先輩だの若い女だのに接触して色々に動いて来る、三四郎にとって新しい世界。どのように成長していくのか?
新聞連載された夏目漱石、代表作の一つですが、題名は聞いたことがあっても作品を読んだ方は案外少ない話かもしれません。ちなみに、作中で三四郎と美禰子が出会った東京大学の心字池は、本作品の影響から「三四郎池」と呼ばれるようになりました。
Wikipedia
作品 三四郎
著者 夏目漱石
朗読者 渡部龍朗
ライターズレビュー
もしかしたら、この作品は、漱石入門者におすすめなのかも、と思う。
『吾輩は猫である』よりくだけた文体である。また、漱石自身小説を書くことに慣れてきている。
明治の草食系青年の恋愛話が主体である。
主題が重過ぎない。楽しんで読める。
偏屈なユーモアがきいている。
といって、軽すぎない。
人間関係もはっきりしている。
名作と言われるだけあって、肌感触が違うほど古臭くない。
なじみやすい、と、思う。
もちろん、多くの本を読んできた方にも、物足りなさを感じることはないだろう。美しさと、ノスタルジーと、明治の東京を、そして記憶を、・・堪能できるだろう。
そして、謎解き。
「stray sheep」
それは、果たして、何を、誰を、さすのか。
三四郎の舞台
三四郎池

大坂夏の陣の後、加賀藩前田家は幕府から現在の東京大学本郷キャンパスのあたりを下賜された。
三代藩主利常の時に、将軍家光・大御所秀忠の御成(訪問)があり、それを迎えるために豪奢な御成御殿や数寄屋を新築し、庭園を整備したと考えられる。この庭園が育徳園であり、池を心字池といった。
『三四郎』でこの池が舞台となったため、「三四郎池」と呼ばれるようになった。
東京大学構内に今も残っている。
本郷中央教会

美禰子が通っていたと推定されている教会。
リスナーズレビュー
汽車の窓からゴミをぽんぽん捨てててびっくりした。明治の人にがっかりした。(高校1年生 女性)
学生のとき読んだきりで懐かしくて購入したが、やはり良い。朗読を聞くというのもなかなかよい。目が悪くなったがこれからもいろいろ楽しみたい。(70代 男性)
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