源氏物語当時、高貴な女人の部屋に忍び込むのには、側近の女房の助けなしには不可能だった。父帝の妃にして義母である藤壺への想いに駆られる源氏は、藤壺の女房、王命婦に藤壺との密会をせがむ。顔も知らない亡き生母桐壺の更衣に瓜二つの藤壺。密会は、源氏にとっても藤壺にとっても、手引きをする王命婦にとっても、身の破滅につながる出来事だった。それを実現させたのは、王命婦の源氏への恋心があったからでは―と瀬戸内寂聴氏は語る。 (C)wis
藤壺

- 著者:
- 瀬戸内寂聴
- 朗読:
- wis
- 出版:
- 響林社(<声を便りに>オーディオブック)
- 収録:
- 0:51:44