羅生門横町あたりに来る唐人の格好をした飴売り行商人には、なにかと噂がつきまとっていた。曰く、公儀の隠密である。曰く、盗賊である。なんと言われても平気な顔でやってくるのがまた怪しい。ーそんななか、常磐津の師匠文字吉が、往来に人間の腕が落ちているのをみつけた。その腕は唐人の衣装をつけていた。・・幕末の江戸を舞台に、人情に篤いがクールな知性派、岡っ引きの半七親分が大活躍!
唐人飴

- 著者:
- 岡本綺堂
- 朗読:
- 村上麻衣
- 出版:
- ことのは出版株式会社
- 収録:
- 1:17:41