ある細雨の晩、大川は両国橋の仮橋から人が落ちた。四五日たって女の死骸があがった。女は蝋燭の包みを抱いて死んでいた。あまりの重さにあらためてみるとその芯はなんと金無垢の伸べ棒。おりしも江戸城本丸では御金蔵が破られ小判四千両をぬすみ出され、懸命の探索が行われていたのだった。・・幕末の江戸を舞台に、人情に篤いがクールな知性派、岡っ引きの半七親分が大活躍!
金の蝋燭

- 著者:
- 岡本綺堂
- 朗読:
- にのみやみお
- 出版:
- ことのは出版株式会社
- 収録:
- 1:16:32