夜半、抱き潰されて眠っている嫁のおみねを、徳次郎は殺そうとした。と、おみねが、ぱっと両眼をひらき、ぬたりと徳次郎へ笑いかけたものである――「殺す気かえ」。大盗〔網切の甚五郎〕の腕ききの配下〔山彦の徳次郎〕ほどの男が完全に虚をつかれたのであった。 (時代小説)監督/吉田純子・編集/三好達也_武井寿夫
おみね徳次郎

- 著者:
- 池波正太郎
- 朗読:
- 三好翼
- 出版:
- ことのは出版株式会社
- 収録:
- 0:52:33
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掲載日 ジャンル:歴史・時代小説