市ヶ谷の月桂寺の西にある「帯取りの池」には、池のぬしが錦の帯に化けて通りがかりの人間をひき寄せ池の底へ沈められてしまうという忌な伝説があった。その池に長々と帯が浮いていたものだから大騒ぎとなった。二日ほど後その持ち主は、おみよという、絞め殺された娘であることがわかった。・・幕末の江戸を舞台に、人情に篤いがクールな知性派、岡っ引きの半七親分が大活躍!
帯取りの池

- 著者:
- 岡本綺堂
- 朗読:
- 高松潤
- 出版:
- ことのは出版株式会社
- 収録:
- 0:54:52