著者:
阿川弘之
朗読:
wis
出版:
響林社(<声を便りに>オーディオブック)
収録:
1:31:43

掲載日 ジャンル:

阿川佐和子の父親でもある、作家阿川弘之。
海軍予備士官として、戦死した友や帝国海軍への鎮魂の思いを綴った『雲の墓標』『軍艦長門の生涯』『暗い波涛』など一連の海軍ものの小説で知られます。
志賀直哉に師事。
その滋味とユーモアに富む文章は読む人をすっと惹き込みます。
生きものを擬人化した「スパニエル幻想」と「鱸とおこぜ」の二編はユーモラスな逸品です。「スパニエル幻想」は、犬を擬人化したユーモア短編。ペットの雌犬トンに嫉妬する妻。他家にもらわれそうな事態に焦り仕事部屋のホテルに押しかけ恨み節を垂れるトン。「女」のジェラシーに辟易する作家に笑えます。「鱸とおこぜ」は、魚を擬人化したユーモア短編。藪医者おこぜや生臭坊主のくらげに翻弄される思考派の鱸(すずき) 。インチキ処方箋を信じて苦しみ、あげくは釣りあげられてしまいます。迷問答がユーモラスです。 (C)wis

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